40代からのボクシング 第51話『ジム75〜76日目:ついにスパーリング』
山嵐の“BOXER'S ROAD”が再録されたようです。無茶苦茶かっこいいですね。
さて、今回はいつもより少々長文です。
ボクシングを始めるにあたって大きな目標だった実戦、スパーリング。ジムに通い始めて約半年、ついにそのチャンスが訪れました。シャドーをしているとおもむろに会長に体重と体調を聞かれ、満面の笑みで返事をすると、今度は自分と同じくらいの体格の20代の青年をつかまえて会長が同じ質問をし、頃合いの返事がかえってくると、会長がテンション高めで、いっちゃいますかー、今日いっちゃいますかー、ってな具合に叫びマッチメイク成立。ほほほほほーいい。いやあ嬉しい。翌日がライブの予定だったので一瞬迷いが生じましたが、もう我慢できんですわね笑。嬉しさを噛み締めながらヘッドギアとファールカップ、そして14オンスのグローブを装着。撃ち抜く本気のボクシング、ついにゴングです。
対戦相手の青年は、体格もボクシング経験もほぼ同じぐらい。年齢だけひとまわり半くらい下ですかね、20代中頃くらい。よろしくお願いします、てな感じで第1ラウンド開始。
第1ラウンド。
おおお、やはり当てマスよりさらに緊張感あるなーなんて感じながら、とりあえず思いっきりジャブとストレート、ワンツーを繰り出してみる。フルスイングのやつ笑。っっっほう、はじまったぜー、お互いにジャブをだしながら今までで一番練習して来た武器、そしておそらく唯一の武器(笑)のワンツーをひたすら交わし合う。進むにつれて少しボディにジャブ打ってみたり、接近戦になりそうならばアッパー(もどき)も打ってみたり、相手の打ち終わりを狙ってみたり、ワンツーのツーに合わせて右ストレート狙ってみたり。そして時に距離を取る風に休憩してみたり笑。当てるのもくらうのも本気のやつなので結構な衝撃がくるもんだなーとか感じてましたかね。ほぼほぼワンツーで終わってしまうのですが、いっぺんだけワンツーフック右ボディ追いワンツー、てな具合に6連打くらいのコンビネーション一回だけやれました。当然いつもよりもさらに力んでおるのでめっさ体力が削られていきます。お互いに当てたりくらったりしながら第1ラウンド終了。
第2ラウンド。
インターバル中に会長から、力まずにいきましょう的なアドバイスをいただき第2ラウンド開始。1ラウンド目同様、結局力んでるワンツー(笑)を中心に展開していく中、ミット打ちで練習していたジャブジャブストレートの3発目がクリーンヒット。おおお、今のはいったんでねえがー、なんて思ってるうちに逆襲をくらい追い込まれる笑。後ろに下がりながらもつれながらマズイーってなもんでとりあえず打っとけって具合に右をぶん回すも、まさにぶん回してしまい一回転。長渕キックのパンチ版。悲しいぐらい苦笑いですよ。まあそんな醜態も想い出とばかりに残り時間、パーリングからのパンチなんかも試しながら、なんとかこなし3分×2R終了。青年とお互いの健闘をたたえ合い挨拶をして感謝を伝えました。いやはや大変疲れましたが、やはり面白かったですね。
振り返り。
スパーの様子を動画で撮ってもらっていたので、家に帰ってみてみると、やはり、そこには、イメージとは違う、固いおっさんがいました笑。右ストレートなんか力んじゃって力んじゃってほぼ右フック笑。リズムもとれとらんし、膝も固い、打ち終わりのガードも頭の移動もできておりませんでした。練習してきたことをできていない、いや、あんまりやろうとしていない風に見えちゃいましたかね。突き刺さるトレーナー氏の冷えた視線(笑)。いや、気のせいかわかりませんが(笑)。
次のチャンスには、
- 打ち終わりにすぐ戻る(ディフェンス)
- 力まずストレートをまっすぐ打つ
この2点は必ずやろう。
余談ですが、スパーリングのダメージとして、
- 口の中切れる
- 頭がボーッとする
- 体が熱い
- 右手首痛い
などが当日〜翌日までありました。会長からはスパーした日はお酒飲まんでくださいね、脳の小さい血管切れてますから、と言われました。ほうほう、そういうもんなんですね、勉強になります。まあ、翌日はライブだったものでしこたま飲んでしまいましたが笑。さあ、これからはこのスパーの経験を生かして、シャドーやサンドバッグ、ミット打ちの時も、より実戦をイメージして、打つべし打つべし打つべし。
つづく
0コメント