40代からのボクシング 第20話『ジム17日目:軸を持つ』

そう、軸を持つ。

手打ちにならない、力んで肩が上がらない、優れたファイティングポーズの維持、そんなことを実現するべく、頭をフル回転しながら、色々と体の動きを試してたどりついたところ、それが『軸を持つ』です。これは初日に会長からもらった言葉でもあります。多くのトレーナーの方々もおっしゃってました『軸を持つ』のが大事だと。体に一本の線が縦にまっすぐ通ったような感覚。とでも言うんでしょうか。以前までの私のイメージでは、打った時に体が突っ込みすぎない、パンチは回転で打つんだろうなー、そんなニュアンスで受け取っていましたが、やっていくうちにまた見えてくるものがありましたかね。そう、軸を持つんです。やはりパンチは回転で打つ、手で打つのでなく回転で打つ。その為には軸がいるなと。そう、でんでん太鼓の様に。軸を持つと無駄な力が抜ける感じがするんです。すると肩も上がらない、手打ちにもならない、正しいファイティングポーズに戻れる、そんないいことづくしなんです。な、感じなんです。軸の持ち方は今の私では言葉にして伝えるのはまだ難しいです。でも、確実に以前に比べ『軸を持つ』の捉え方が変わったと感じています。強いて言えば、丹田?へそ?腰?腹?にグッと力を入れて回転する様に意識をしています。体幹をキープするような意識ですかね。何発も何発も打つべし打つべしを繰り返してちょっと見えた景色かなと。センスのある人などはこういうのがシャシャッと猛烈に早い段階で見えたりするのかもですね。それはとても素敵ですね。それはそれとして、やってやってたどり着くってのも乙です。まあまだ全然たどりつけてはいないと思いますが笑。


で、ミットにて。

軸を意識して、グッと腹に力を入れて、肩の力を抜き、手打ちにならぬ様回転して、肩甲骨からまっつぐトレーナー氏のミットに狙いを定めて、打つべし打つべし打つべし。今までに比べてはるかにマシな音が多かったと感じております。打っとる途中も『ナイス』の声を多くいただき、トレーナー氏も普段よりハイレベルなコンビネーションを求めてきてくれました。ありがたやありがたや。ミット打ち2R終えた時点でトレーナー氏に感想を聞くと『重くてキレのあるパンチでしたよ』と嬉しいお言葉をいただきました。ほほほほほい。喜びの舞です。そして『改善点はどうでしょうか』と尋ねると『回転のスピードがもっと上がるといいですね。パン、パン、パン、パン、ではなく、パン,パン,パン,パン,だともっとキレがでると思います』とのことです。はい、そこ自分でも目指したいと思ってたところなので、最高のアドバイスです。ありがとうございます。精進いたします。


つづく


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