40代からのボクシング 第5話『ジム3日目:人殴ってみましょうか』

こんばんはー、とジムにはいると奥のストレッチゾーンに知り合いのマダムが。なんと同じジムの会員さんでした。嬉しいですね。元気が出ますね。女性会員さんってけっこういるもんだと少々驚いております。


縄跳びの跳び方。

今までは普通に両足で跳んどったのですが、今回は新たにボクサー跳びゆうんですかね、左足2回右足2回で交互に跳ぶやつにチャレンジしました。が、しかーし、全く上手くいきませんでした。すーぐ引っかかってまう。これはちょっと保留だなと、左足右足1回ずつのやつに切り替えました。が、しかーし、またも全く上手くいきません。現段階だともうちょい足あげたほうがいいかもなーという感覚でした。時間も過ぎていくので、とりあえず普通の両足ジャンプにもどして2Rこなしました。またチャレンジしてみよう。


左フック。

シャドー2Rを終え、休憩を挟み、サンドバッグに打ち込んでいると、会長が声をかけてくれました、左フックいってみましょうと。な、なぬう。初心者ってワンツーをひたすら、そう永遠に感じるほど何ヶ月とか繰り返すもんだと思っていたのでびっくりしました。初日からミット打たせてくれたり、ここはけっこうとんとんとチャレンジさせていく、そういう方針なんですかね。それはとてもありがたいことです。左ジャブ、右ストレート、そしてストレートを引く回転を利用して左フック、そしてトドメの右ストレート。こんなん上手にできたらむっちゃ素敵やんというコンビネーションですね。ええぞええぞと2回くらい練習したとこでR終了のアラーム。と同時に、トレーナーさんから、ミットいきましょうの声が。HPだいぶいかれてたんで、1R分休憩をいただき、リングへ。


初めましてのトレーナーさんに。

受けていただきました。会長に聞きそびれていた、ミットのどこを狙ったらいいのかを聞きました。ミットの中央くらいあるメーカーロゴのあたりを狙うといいですよと教えていただきました。受ける方もそこにヒットされた方が痛くないそうです。実際ミット受けるのってけっこう痛いらしいです。ふむふむ。今まで変なとこいっぱい当ててすいません。そしてこれからもまだまだやらかしそうですいません。はい、しっかり狙っていきます。ジャブとストレート、コンビネーションを練習し、フックも混ぜていきました。が、フックはさっき2発打っただけなので当然全く上手くいきません。これからシャドーとサンドバッグでしっかり練習していこう。


人殴ってみましょうか。

今回のミット打ちは質問をしながらだったので、HPを少し残しての終了。せっかくなので、ミット打ちで特に気になったジャブの距離感をサンドバッグで練習していると、再び会長がやってきて一言、人殴ってみましょうか、と。ん?なぬ?と私がなっていると、ジムの奥の方の男性を指し、あの人手出してこないのでリングに上がって殴ってください、ガードはしますけど、ですと。もうこんなチャンスが。いうてまだ何にもできないに等しい私ですが、そう言っていただけるなら、もう是非ってことでいかせていただきました。ちなみに相手の男性は力士体型といいますか、すげえでっかい方でした。


リングの上で人と対峙。

もちろん相手の方は攻撃してこない約束です。が、いざ、ヘッドギアとグローブをつけて面と向かって構えを取っている相手を前にすると、おおお、なんか、これ、ええぞう、という感じで興奮しました。3分1Rのゴング(実際はアラームですが私にとってはこれはもうゴングです)が鳴りスタート。どこにどう打つか、とりあえず、ジャブや、ジャブとストレートや、と打ち込んでいきます。完全なるガードにて弾き飛ばされまくります。しかし、自分にできる練習してきたことはこれや、これのみや、ということで打つべし打つべし打つべし。なんやったらフックもいったらんかいと、覚えたてのフォームでたらめのフックも打ち込みます。打つべし打つべし打つべし。しかし鉄壁のガードに全くヒットできません。その時、ふと、ボディが空いているのが見えたので、1発も練習したことないけど、まあええ、いったらんかい、ということで、ボディ、しかも左ボディ、放ったその拳が、なんと、当たりました。すると、リングサイドの会長から、ナイスボディ、の声。おお、練習してないパンチ打ってまってしばかれる流れもありえたのに嬉しいお言葉。俄然調子付いた私はボディ多めに打つべし打つべし打つべし。相手の方は攻撃は許されておらず牽制のパンチのみ私の肩にそっと当ててくるのみ。打つべし打つべし打つべし。調子に乗った私のHPがいかれそうになったところでアラームを見るとまたいつもの『1:30』。これが私のHP限界値のようです。そこからもなんとかつなぎつなぎパンチを放って終了。いやはやいい経験させていただきました。リングを下りてから相手の男性にしっかりとお礼を伝えました。本当にありがとうございます。どんどん新しいことに挑戦させてもらえる分、基本の復習を怠らぬよう精進していきます。


つづく。


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